その後の検討を経て、2010年7月に「IHE Endoscopy Technical Framework Year 4: 2009-2010(Upper/Lower Gastrointestinal Tract)Trial Implementation Version」を発表しました。この新しいテクニカルフレームワークに基づき、同年10月にはコネクタソンの実施に至っています。
内視鏡消化管プロファイルであるEWFは、放射線のSWF が基になっていますが、内視鏡検査独自のワークフローに対応するために異なる点もあります。 まず、内視鏡の検査はリアルタイム画像にて診断が行われ、内視鏡の写真撮影を終えても検査終了となりません。その所見・診断結果を検査レポートとしてまとめた時点で検査終了となります。そのためEWF ではレポート作成システムをフロー中に入れて、検査レポート作成が終了したことを内視鏡検査システム(EIS)に知らせるフローを持たせるとともに、画像取得のフローは別のプロファイル (EIA)としました。
また、内視鏡検査中に生検を行うことがありますが、この場合に病理検査のオーダが発生するのも内視鏡独自のフローです。この点に関しては、HIS から病理部門へのオーダを出すことができるように、レポート作成システムからHIS に向けて、検査レポートを送るフローを持たせました図34。
消化器内視鏡のテクニカルフレームワークは、下記のURL から入手できます。