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IHEとは:内視鏡領域

内視鏡領域の統合プロファイル

内視鏡領域の IHE は、経済産業省の「医療情報システムにおける相互運用性の実証事業」のもと、2006年9月に公開された「IHE消化器内視鏡テクニカルフレーム Year1:2005-2006(上部消化管)Volume I 統合プロファイル」に始まりました。

その後の検討を経て、2010年7月に「IHE Endoscopy Technical Framework Year 4: 2009-2010(Upper/Lower Gastrointestinal Tract)Trial Implementation Version」を発表しました。この新しいテクニカルフレームワークに基づき、同年10月にはコネクタソンの実施に至っています。

内視鏡消化管プロファイルであるEWFは、放射線のSWF が基になっていますが、内視鏡検査独自のワークフローに対応するために異なる点もあります。 まず、内視鏡の検査はリアルタイム画像にて診断が行われ、内視鏡の写真撮影を終えても検査終了となりません。その所見・診断結果を検査レポートとしてまとめた時点で検査終了となります。そのためEWF ではレポート作成システムをフロー中に入れて、検査レポート作成が終了したことを内視鏡検査システム(EIS)に知らせるフローを持たせるとともに、画像取得のフローは別のプロファイル (EIA)としました。

また、内視鏡検査中に生検を行うことがありますが、この場合に病理検査のオーダが発生するのも内視鏡独自のフローです。この点に関しては、HIS から病理部門へのオーダを出すことができるように、レポート作成システムからHIS に向けて、検査レポートを送るフローを持たせました図34

内視鏡領域の統合プロファイル
【 図34:内視鏡領域の統合プロファイル】
消化器内視鏡のテクニカルフレームワークは、下記のURL から入手できます。
今後の展開としては、現在未定義である、画像取得のプロファイル(EIA)の検討があります。また、2010年4月に、IHE国際にて正式に内視鏡ドメインが誕生しました。現在のテクニカルフレームワークをもとに、日本発の国際ガイドラインを作成することも今後の課題です。

< 関連システム [ アクタ名 ] >
●病院情報システム(オーダリング) [HIS]
●内視鏡検査システム [EIS]
●レポート作成システム [REPORT]