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第III編 実施内容
1.3 インターフェース構築作業の概要

インターフェース構築作業の概要を以下に示す。

(1) 電子カルテにおいて必要な情報(画像・報告書等)が、簡便で容易に取得可能な標準的技術を用いたインターフェースの実装を目的とした。
また、それらオブジェクトの到着を電子カルテ上で確認可能とするため、ステータスの連携についても実装し、その規格や要件を、IHE-Jの委員会に報告した。さらに、今回の連携で新規に必要となる、外部医療機関へのオーダ発行画面も併せて構築した。
(Order Placer)(担当:富士通株式会社)

(2) 放射線部門情報システムとモダリティ間において、患者情報のみならず検査内容が、相互運用性を重視したJJ1017バージョン3.0コードに基づき、DICOM規格を利用した連携ガイドラインにより、直接モダリティに登録されるための連携を新規設定した。
さらに、新規に電子カルテ上から発行されたオーダが、円滑に連携可能なように、検査種別マスタ等の追加実装を実施した。
(Order Filler等)(担当:横河電機株式会社)

(3) 電子カルテへの画像配信について、配信画像の特定に関する連携手法やWebを用いて、軽快に動作するWADOを利用した、画像配信技術について検討を行い、適切なインターフェースの実装を追加した。
また、それらオブジェクトの到着を電子カルテ上で確認可能とするための、ステータスの連携についても実装し、その規格や要件を、IHE-Jの委員会に報告した。
(Image Manager・DICOM/HL7-G/W)
(担当:コニカミノルタエムジー株式会社)

(4) 他院のシステムから、画像情報をオフラインで提供された場合に、簡便で円滑な取り込み連携が可能なように、PDI統合プロファイルに基づく、メディア・インポート機能を実装した。
(Media Importer)(担当:コニカミノルタエムジー株式会社)

(5) 報告書の作成システムについて、レポートワークフロー統合プロファイルに基づき、日本における同ワークフローの適合について検討した、IHE-J臨床企画委員会報告書ワークフローWGとJIRA読影レポート検討委員会との合同検討委員会である、読影レポート検討委員会の検討結果を尊重し相互運用性に資する再構築を実施した。
(Report Reader・Report Creator・Report Manager・Report Repository)
(担当:株式会社日立メディコ)

(6) 電子カルテへの報告書配信について、配信ドキュメントの特定に関する連携や配信技術について検討を行い、適切なインターフェースの実装を追加した。
また、それらオブジェクト(レポート)の到着を電子カルテ上で確認可能とするため、GP-PPSを用いた、ステータスの連携について新規提案を行い、その汎用性等について検討を行うとともに、結果をIHE-Jの委員会に報告し、標準化のたたき台として、利用可能となるよう努力した。
(Report Manager・Report Repository)(担当:株式会社日立メディコ)

(7) Acquisition Modalityにおいて、情報システムからの情報連携仕様として、IHE-Jガイドラインで推奨されるJJ1017バージョン3.0コードを、国内で初めて理解可能なインターフェースを構築した。
(X線DRシステム:Acquisition Modality)
(担当:東芝メディカルシステムズ株式会社)

(8) 他院システムからの画像提供を想定し、PDI統合プロファイルに基づく画像を収載したCD-Rの作成機能をもつシステムを、単独で動作可能なImage Display端末上に構築した。
(Media Creator)(担当:株式会社イメージワン)