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Q&A

Q1: 多ベンダでできることはわかるのですが、多ベンダで行うメリットがわかりません。
医療施設の規模やシステムに対する要望は、様々です。単一ベンダで全体システムを構築することは可能とは思いますが、現実には部門システム・検査装置など多ベンダによるシステム連携が必要です。また、標準化されたアクタをユーザが選択できることは、ベンダの健全な競争を生み性能価格比が高まることが期待できます。 (回答:江本 2006年9月)
Q2: システムとして統一化しても、ユーザは各ベンダで異なるユーザインターフェイスを使いこなせるのか疑問です。ユーザインターフェイスが異なるたくさんのシステムの使い方をユーザが覚えきれるのでしょうか?
IHEはシステム間の情報連携を標準化しています。ユーザインターフェイスは規定していません。IHEのアクタは各業務の一部を担うもので、業務ごとに最適化されたユーザインターフェイスを提供すべきです。つまり、全てのシステムが同じインターフェイスにする必要はありません。各々のベンダがユーザインターフェイスを工夫することでユーザに選択してもらうことで、良いシステムが普及することも期待しています。 (回答:江本 2006年9月)
Q3: 放射線科以外の部門ではどうですか?
IHEは放射線科部門システムの統合から始まりました。放射線部門内でも新たに核医学やマンモグラフィーのプロファイルが、検討されています。2006年時点では、ドメインと呼ばれる分野は以下のものがあります。

 ・放射線部門
 ・臨床検査
 ・循環器
 ・ITインフラ

さらに、新しく活動を始めた分野として以下のものがあります。

 ・放射線治療
 ・眼科
 ・内視鏡
 ・病理

(回答:江本 2006年9月)

Q4: 現在放射線治療の電子カルテシステムの導入を検討しているので、治療にも拡大してもらいたいのですが。
貴重なご意見・ご要望ありがとうございます。
IHE-Jでは、現在、臨床企画委員会で、放射線治療 RO(Radiation Oncology)分野のWGを立ち上げ、検討を行っています。

米国のIHEにおきましても並行して検討が進んでいますので、内容の整合を取りながら、日本国内の運用に合致した流れを検討しています。

みなさまへの中間成果の発表を2006年秋末頃に予定しています。 (回答:向井 2006年9月)

Q5: 統合プロファイルの内容は何を見ればわかるのですか?
具体的な「統合プロファイル」の内容(英文)は、北米のIHE http://www.ihe.net/Resources/ihe_integration_profiles.cfm で公開されています。

各統合プロファイルの内容やFAQなどを参照することができます。

統合プロファイルの概要や導入の検討の進め方については、日本IHE協会で企画・編集いたしました書籍が発行されています。ご参考になれば幸甚に存じます。

『IHE入門』ISBN:4884122720。価格\3,990(消費税込み)
 詳細 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4884122720/...

(回答:向井 2006年9月)