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第IV編 相互運用性普及への課題
3.1 富士通株式会社のIHE-Jに対する方針や方向性

当社は、HL7やDICOMの採用など、標準化のキーワードをいち早く取り入れると共に、IHE-Jの活動にも発足当時から積極的に参画してまいりました。

当社は、電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-EX」と統合画像情報システム「HOPE/DrABLE-EX」(技師業務支援ライブラリ)、「HOPE/LAIN-PC」(臨床検査システム)においてIHE-J Integration Profileの下記actorを実装し、IHE-Jコネクタソンでの接続確認をしております。

(1)SWF(Scheduled Workflow):通常運用のワークフロー
   HOPE/EGMAIN-EX ADT、Order Placer
   HOPE/DrABLE-EX DSS/Order Filler
(2)PIR(Patient Information Reconciliation):患者情報の整合性確保
   HOPE/EGMAIN-EX ADT、Order Placer
   HOPE/DrABLE-EX DSS/Order Filler
(3)LSWF(Laboratory Scheduled Workfolw):通常検査のワークフロー
   HOPE/LAIN-PC Order Filler
(4)LPIR(Laboratory Patient Information Reconciliation):
   患者情報の整合性確保
   HOPE/LAIN-PC Order Filler

本実装作業において、本運用する業務システムへの適用を担当させていただいたことは、IHE-Jが普及していく中で非常に大きな糧となり、今後、システム開発をしていく上でも大変有益であると考えております。一方で、いくつかの課題については、今後の改善に向け、業界全体として検討していきたいと考えております。当社は、今後も医療現場の視点に立った医療情報システムをご提供し、IT化の普及貢献をしてまいります。
最後になりましたが、本実装作業を担当させていただきました埼玉医科大学関係者の皆様に深く感謝いたします。