実施フィールドは、学校法人埼玉医科大学の関連医療機関で埼玉県川越市に存在する、埼玉医科大学総合医療センター中央放射線部を使用する。なお、外部医療機関との画像連携に関しても、同施設内の端末を外部医療機関の当該システムに見立てて、実証を実施した。
また、Order Placerなどの、電子カルテの本体(サーバ)部分は、数キロ離れた埼玉医科大学川越クリニックに設置され、電子カルテ端末のみが埼玉医科大学総合医療センターで稼動するWeb版と呼ばれる電子カルテが稼動している状況である。
本事業においては、中央放射線部情報管理室・中央放射線部サーバ室(リアル・ショウルーム部分)及び、一部の撮影室(透視検査室:X-8号室)を主として用いた。
また、実稼働中のシステムに直接変更を加える場合、臨床稼動に影響を与えると、医療事故を招くリスクを回避できないため、臨床稼動中のシステムに対する変更は最小限にとどめ、実証事業完了後に臨床的有用性の高い実装は、埼玉医科大学として順次臨床稼動系に移行させるよう手配するものとする。
結果的に臨床稼動に影響を及ぼさないよう、当施設が保有する開発系(実稼動システムに改造を加える前に試験を行い、動作を確認するシステムセットで、実稼動系と全く同じプログラムで稼動している。)のシステムを中心として、(JJ1017連携については、Acquisition Modalityの開発系がないため本系にて)、必要なハードウエアを別立てとすることで、細心の注意を払いながら、機能アクタ毎に必要な連携を実施した。