本事業の特徴として、事業内容や実証成果を広く公開することで、相互運用性の普及に資することが、実施計画書にも明記されている。
その手法として、稼動システムの見学を可能とした(リアル・ショウルーム)他、本事業の成果をインターネット上で公開する(バーチャル・ショウルーム)ことで、直接来訪したのと同様の効果が得られるように配慮した。
(1) リアル・ショウルーム
過去の事業において、サーバ室に隣接した情報管理室側の壁面をガラス張りにすることで、情報管理室から、サーバ室内が見学可能な仕組みを実現した。
本年度も、見学を希望する医療機関を中心とした関係者に、システムの稼働状況を見学可能な環境を維持すると共に、IHE-Jの統合プロファイルに基づく、汎用性が高く有用な仕組みのデモを実施した。
なお、本事業により、デモ可能なシナリオが増え、以下の通りとなる予定(一部は、臨床稼動中のシステムを用いるため、実施計画中であり、今後臨床現場との調整を経て確定する。技術的問題ではない。)である。
(ア) SWF統合プロファイルにおける情報連携(JJ1017連携を含む)
(イ) PIR統合プロファイルにおける患者情報の自動更新
(ウ) CPI統合プロファイルにおける画像表示の一貫性確保
(エ) PDI統合プロファイルにおける可搬媒体の作成
(オ) PDI統合プロファイルにおける可搬媒体によるデータの取り込み整合
(カ) XDS-i統合プロファイルに記載されたWADOを拡張した電子カルテへの画像連携(参照画像配信)
(2) バーチャル・ショウルーム
過去のバーチャル・ショウルームは、最低限の情報を発信するため、関係者の努力により開設・維持されていた。そのため、コンテンツのビジュアル感が乏しく、敬遠される傾向があった。
そこで本事業では、バーチャル・ショウルームの維持と共に、コンテンツのリニューアル・整備を実施し、外部の専門会社にデザイン・構築を依頼し、見やすく・解りやすいWebページに仕上げている。
実装検証委員会における、委員からの指摘や、関係各位の指導により、内容の充実を図ると共に、視認性の高いホームページデザインを実現した。